江戸の小噺 十と一つ
夫婦の会話
妻 「ねぇ、あなた。たまには外で食事を摂るってどうかしら?」
夫 「おっ、いい話だね。なんだか昔の二人に戻れそうじゃないか。」
妻 「そうね、毎週1回、曜日を決めて行くといいと思うんだけど、どうかしら?」
夫 「うんうん。ますますいい話じゃないか。楽しみだなぁ。」
妻 「じゃあ、私は今度の土曜日に行くから、そうね、あなたは来週の月曜日にでも行っていただけるかしら。」
まぁ、粋な夫婦もあったもんで🤭
さてもご無沙汰してます。
本日も宜しくお願いします。
化け物
ある女の亡者が、地獄のえん魔大王の前へ進みでまして。
亡者「えん魔大王様、私の亭主は、他の女と一緒になりたいばかりに、わたしを殺しました。恨んでも恨みきれません、どうか幽霊になって亭主を懲らしめてやりたいと思いますので、どうか、私を幽霊にしてくださいませ。」
えん魔大王「なに、幽霊とな、ううん、いかん、その方の顔を水鏡で見てみよ、幽霊にもいちおう、品位と言うものがある、その方を幽霊にする訳にはいかん。」
女の亡者が、そこで泣き崩れますと、そばにいた鬼が、哀れと思いましたか。
鬼「これ、その方が、幽霊と申すからいけないのだ、化け物と言って願え、化け物と。」
酷い話です、夫婦もこうなっちゃうと。
今日のところはこれでご勘弁を。